Heroku入門
Herokuは2007年創業のアメリカ合衆国の企業です。2010年にはセールスフォース・ドットコムに買収されました。
同社が開発と運営を行っているHerokuは、PaaS(Platform as a Service)と呼ばれるサービスで、アプリケーションを実行するためのプラットフォームです。
Herokuを使えば、開発したWEBアプリケーションを面倒な手続きなく簡単に公開することができます。
サポート言語
Herokuでは、利用できるプログラミング言語が多数用意されています。
– Java
– Ruby
– Python
– Node.js
– PHP
– Go
– Scala
– Clojure
特徴
- 拡張機能が豊富
SSLやメール配信などの、WEBアプリケーションで頻繁に利用される機能がアドオン(拡張機能)として提供されています。 - スケールアウトが簡単
スケールアウトはherokuのサイト上から簡単に行うことができますし、コマンドラインやターミナルから実行する事も可能です。 - 運用をサポートする標準機能が揃っている
herokuが提供する機能には、開発に利用する機能の他にも、ログの確認やパフォーマンスのモニタリング、データベースのバックアップといった運用をサポートする機能も含まれています。
料金
下表のように無料プランもありますが、30 分間何も操作が行われなかった場合はスリープ状態に移行しますので、小規模な個人的プロジェクトや趣味のアプリケーションの場合、Hobbyプランに選択できます。月700円程度になります。
会員登録
https://www.heroku.com/
上記のURLにアクセスして、アカウントを新規登録します。
Heroku CLIダウンロード
Herokuでサービスを公開するには、手元のPCとHerokuをリンクさせるためのソフトウェアをインストールする必要があります。
ログインしてから下記の画面が表示されます。
「create new app」ボタンを押下して、下記の画面が表示されます。
適当なAPP名を入力します。Herokuは現時点アメリカとヨーロッパリジョンしかないです。
「create app」ボタンを押下して、次のAPP設定画面が表示されます。
Deployment methodを「Heroku Git use Heroku CLI」に選択して、Download and install the Heroku CLIのリンクを押下して、OSによってHeroku CLIをインストールします。
PHPプロジェクトデプロイ
簡単なPHPプロジェクトをデプロイしてみましょう!
$ git clone https://github.com/heroku/php-getting-started.git $ cd php-getting-started $ heroku login $ heroku git:remote -a my-fisrt-app-001 $ git push heroku master $ heroku open
以下はコマンド1行ずつ説明します。
$ git clone https://github.com/heroku/php-getting-started.git $ cd php-getting-started
heroku公式サイトからPHPサンプルプロジェクトをクローンします。
$ heroku login
ターミナルから、Herokuにログインします。Herokuに登録した際のメールアドレスとパスワードを要求されるので、打ち込んでください。
$ heroku git:remote -a my-fisrt-app-001 $ git push heroku master
Herokuのサーバと紐付けて、ソースをプッシュします。
$ heroku open
ブラウザが立ち上げ、下記のウェブサイトが表示されます。簡単でしょう!
https://my-fisrt-app-001.herokuapp.com/